「へうげもの」第二十席

「モーニング」(講談社)で連載中の「へうげもの」(山田芳裕・作)について。

第二十席、物語の進行が時間単位になっている。
1582年6月1日午後6時、宗易が本能寺を訪れる。戦の準備品として大量の火薬を献上する。これが本能寺の炎上につながるのだろう。
6月2日午前0時、光秀が本能寺に向かって進軍する。この時点では、信長討ちは家臣のみが知っていて、信長が京で兵を観閲するという建前で兵を動かしている。このとき、光秀は何を思う。「昭和ブルース」(歌/天知茂)がBGMとして流れる…。
光秀の進軍を木の陰から見守る者がいる。左目の下に傷があるのを見ると、秀吉の家来とわかる。第十八席で秀吉の使者として左介のもとを訪れている。光秀軍が本能寺へ向かったことを確かめると、急いで駆け去って行く。
同日午前4時、本能寺で信長が討たれる。討った相手は、なんと秀吉。秀吉自ら信長を討つ。体を真っ二つに両断。すごい切れ味である。
同時刻、茨木城の左介が信長の身の危険を察知する。今週号の全20ページの内、左介の登場シーンはこの1ページのみである。

以上が、第二十席の主な内容。秀吉が信長を斬ってしまった。それでも、信長はまだ死んではいないだろう。息絶えるまで、もう一幕あるのではないか。一方、秀吉は姫路にいることになっている。既に本能寺に入っているが、これからどうするのであろうか。光秀は秀吉の策を見破るだろうか。また、左介は…。

今後の展開が楽しみであるが、なんとまた2週お休みという。次回は3月16日発売号である。

今回は、これぞ山田芳裕作品だ、という絵が随所に表れていて、見ごたえがあった。作品7ページ目の左下、長益が「かしこまりました」と言っているコマもそのひとつ。隣で「ウフフ」と笑う女性が、「大正野郎」を彷彿させる。なんとも懐かしい感じがした。

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