「へうげもの」第二十五話

「モーニング」(講談社)で連載中の「へうげもの」(山田芳裕・作)について。
今回は、No.24掲載の第二十五席「信長ON MY MIND」。

本能寺の変のあと、光秀側につくか、秀吉側につくかで右往左往する諸将たちの姿が描かれている。左介の義兄・中川清秀は、光秀側に付きたいと言う。しかし、左介は秀吉に付くべきと決断し、清秀を説得する。秀吉が、義兄の清秀よりも自分の方を評価してくれていると確信したからだ。秀吉に付くという意向を伝えるため、左介は姫路城に馬を駆る。そこで、秀吉は涙を流して喜び、戦いに勝てば左介を「大大名」にすることも夢ではないと語る。左介はその言葉を聞いて…。
物語はそこで終わっている。次回は、おそらく、妙ににやにやした左介を清秀が不審に思うという場面が想像できる。今回は秀吉の内心の描写はないが、清秀より左介に対する心付けを多くしたのは秀吉の計算で、涙を流して喜んだのも演技ということは、これまでのストーリーで明らか。最後のページのコマの外に、編集者が「名優・秀吉。」と入れている。秀吉は大した演技力だ。

秀吉が天下をとるまで、他にどんな策略がめぐらされているのだろうか。次に注目するのは、光秀が、いつどこで誰に討たれるかだ。あるいは、討たれたことになるかだ。

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