「ハケンの品格」最終回

毎週水曜日22時放送のドラマ「ハケンの品格」(日本テレビ)について。
すでに2話分が放送された。

主役は篠原涼子さん演じる、時給3,000円・特Aクラスの派遣社員・大前春子。ここまでははっきりしているが、準主役は誰なのか、はっきりしない。新人派遣社員の森美雪(加藤あいさん)なのか、派遣先のマーケティング課主任・里中賢介(小泉孝太郎さん)なのか。それとも、何かと対立する販売二課主任・東海林武(大泉洋さん)なのか。森の新人派遣社員としての成長物語が、発足したばかりのマーケティング課の主任になった里中の物語が、東海林と大前とのラブストーリー(?)が描かれると思うが、森と東海林の話がメインで、里中はこれまでのストーリー上あまり重要ではない。キャストを見ると小泉孝太郎さんが重要な役のように思えるのだが。
大前春子の経歴は徐々に明らかになっていくようだ。以前は銀行員だったようだが、合併を機に辞めたことを1話で暗示している。雨の降る大通りを走るバスに乗っている大前の顔のアップが映ったが、車窓についた雨粒が流れる涙を分かりづらくしている。人前では絶対涙を見せない強い意志を持っていることが暗示されている。これはうまい演出だと思った。
大前春子が乗る路線バスは、東急バスで、丸の内北口から茅場町行きとなっている。もちろん、実在しない路線だ。本来ならばここは都営バスの路線(東20系統・東22系統の一部)。本物の東急バスは、東京駅南口から等々力行きがある(東98系統)。

東海林主任がなかなかのくせもので、必ずウンチクを語るくだりがある。1話では派遣社員との面談について、2話ではホッチキスについて語っている。

大前春子の派遣期間は3箇月である。実際の放送期間と一致するのがなんとも妙である。最終回ではおそらく、大前春子の派遣期間が終了して会社を去る。その後、それぞれの人物がどうなったのか紹介してエンディングを迎えることだろう。それまでにどんなストーリーが盛り込まれるだろうか。

派遣社員がテーマのようにみえるドラマだが、正社員の悲哀も映し出している。1話で里中と東海林の二人が夜の社内で入社当時のことを語るシーンがある。自分達を育ててくれた先輩社員はもう会社にいない。効率化のためリストラを実施したことを意味している。社内で教育しなくても経験と能力がある人材を外部から調達できる社会。正社員と派遣社員が両輪となって会社は動いている。もはや、正社員だけでは会社は成り立たないのだ。

当初、「痛快!OL通り」(TBS)と「ショムニ」(フジテレビ)をあわせたようなものかと思っていたが、全然違った。

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