テレビ考「番組連動データ放送」

デジタル放送を視聴中、リモコンの「d」ボタンを押すと楽しめる“データ放送”。放送している番組の内容にかかわらず、ニュースや天気予報などを見ることができる。これを“番組非連動データ放送”と呼ぶ。また、番組によっては、放送している内容にあわせたコンテンツを提供するものがある。これを“番組連動データ放送”と呼ぶ。この番組連動データ放送は、一部の番組に限られる。どの番組が番組連動データ放送をしているのか知るには、EPG(電子番組表)を見ると分かる。また、新聞や雑誌のテレビ欄には、「デ」などと表記されている。
番組連動データ放送は、スポーツ中継で威力を発揮する。放送画面にもスコアなどは常に表示されているだろうが、詳しい解説画面はすぐに消えてしまう。その点、データ放送の場合、視聴者が知りたい情報を好きなだけ表示させることができる。特に、番組を途中から観始めた場合、これまでの経過を調べるのには便利である。
反対に、ドラマや映画などの番組連動データ放送は、あまり効果的ではない。あらすじや番組に関するプレゼントクイズなどがあるが、放送本編を観ながらデータ放送のコンテンツを観るということは、なかなか難しい。やはり本編に集中して観たい。“番組連動”なので、番組を放送している時間でしか、データ放送のコンテンツは観られない。番組開始の10分前から、あるいは終了後10分間くらいもデータ放送を流してくれたら、もう少し観る機会も増えると思う。
ドラマや映画でも効果的な番組連動データ放送があり得ないわけではない。例えば、推理モノのドラマで、ヒントを教えてくれるような仕組みを番組連動データ放送のコンテンツで実現できないだろうか。ヒントも、簡単なものか詳しいものか選べるようにできるはずだ。ヒントを全く受け付けたくない場合は、データ放送をオフにすればよい。そういう楽しみ方も番組連動データ放送で実現できる。
さて、番組連動データ放送で忘れてはならないのが、通信機能を併用した「双方向機能」だ。生放送の番組で実施するクイズやアンケートに視聴者が即時に答え、その結果を番組で発表することもできる。代表的なのが、NHK紅白歌合戦のお茶の間審査員だ。生放送以外でも双方向機能を使った番組もある。レギュラー番組で、結果は翌週に放送するということで双方向性を保っている。だが、ほとんどは生放送の番組だ。
こうしてみていくと、“番組連動データ放送”は、スポーツ中継を含め、生放送の番組に効果を発揮するといえる。生放送以外の番組は、番組連動でないことの方がデータ放送をより楽しめることもある、ということを挙げておく。

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