「森江春策の災難」犯人予想

NHKで放送中の「探偵Xからの挑戦状!」。芦辺拓さんの「森江春策の災難」。第六章がアップされ、ただいま犯人推理の受付中です。

菊園綾子が事務所に入るときに「森江さん」と言っていますが、これは事務所にいた森江と名乗る人物に向けて発した言葉ではないと思います。当然、その場にいると思っていて本人の所在を確認しないまま発したことばだと思います。また、加江田真世に向かって「花村カオル」と叫んでいますが、加江田と名乗る女性に言ったのか、その後ろにいる森江と名乗る人物に向かって言ったのかは分かりません。仮に加江田に向かって言ったとしても、後半の「教えなさいよ」のところが加江田に向かっていて、前半の「花村カオル」のところは森江と名乗る人物に向かって言っていたのかもしれません。少なくとも、森江と名乗る人物に向かって「森江さん」とは一度も呼んではいないので、森江と名乗る人物は、森江春策本人ではないのでしょう。

そこで気になるのが、ロッカーの中から聞こえた音。ここに人が隠れているのでしょう。隠れているというより、閉じ込められたというべきでしょう。それが、静かな声の主でもある、森江春策本人なのでしょう。タイトルが「森江春策の災難」ですから、一人で事務所にいてコーヒーを飲もうとしていたところ、非常口からピッキングで侵入してきた男に襲われ、ロッカーに閉じ込められたのでしょう。そのすきにキャビネットから目的の書類を盗もうとしていたのだと思います。第六章の最後で、ロッカーに手をのばしたのは、森江と名乗った男でしょう。
森江を殺害しなかったのは、目的の資料が見つからない場合に隠し場所を聞き出すために生かしておいたからか、主人公が死んでは今後の話が続かないからとかも考えられますが、そもそも殺人まで犯す人物ではないということでは。つまり、この人物も犯人ではないということです。
となると、いかにも殺人犯のような「花村カオル」は実在するのか、という疑問がわいてきます。花村カオルは、検事の菊園が言っているだけで、誰もその正体を知りません。もしかすると、全く別の事件の被告の名前を適当に言ったのかもしれません。例えば、菊園が恥をかかされた前回の法廷の被告とか。つまり、わざと留守電を入れて、事務所に訪れたというわけです。森江を名乗る人物に花村カオルという人物が狙っていると思わせるために。もちろん、それは本物の森江春策の指示です。おそらく、ロッカーに閉じ込められているときに、ケータイのメールでそういうふうにしてくれるように菊園に頼んだのではないでしょうか。
もちろん、そうなるとダミーの花村カオルも用意しないといけません。実際に事務所に花村カオルを来させ、森江と名乗る人物を追い返そうという狙いです。本物の森江が用意できる花村カオルの代役は、助手の新島ともかに頼んだのでしょう。やはり、メールで。菊園もそのことを知っていて、一芝居したのでしょう。すなわち、「花村カオル=加江田真世=新島ともか」です。

となると、被害者と犯人は誰か。全然分かりません。
被害者は、殺害シーンではジャケットの上からナイフで刺されました。その上に黒いコートを着ていたわけですが、ナイフを刺されてからコートを着たのか着せられたのか、コートをまくって刺したのかということになります。少なくとも被害者は、森江法律事務所に用があったのでしょう。ただ助けを呼ぶのであれば、手前のチーム・メリエスに行けばよいことです。ドアは開けっ放しになっていたわけですから。

本物の森江春策は、近国が男を目撃したとき、ナイフはすでに刺さっていたと指摘しています。このことから、近国やチーム・メリエスの仲間は犯人ではないと推理できます。
そうすると、あとは、チーム・メリエスより手前のテナントの人物しか該当しません。

予想(1)
×菊園綾子
×花村カオル=新島ともか=加江田真世
×森江春策=ロッカーの中の音の主
×近国勤
×チーム・メリエスの仲間
×近国が目撃したコートの男=レトロ・ビル付近で目撃された男=被害者
○チーム・メリエスより手前のテナントの人物

こんな予想はやだな…。

いや、近国が男のあとを追ったは、殺したはずの人間がまだ歩いているのを不審に思ったからに違いない。目撃証言は事実だが、ナイフに刺したのはその少し前のはずだからだ。きっと、引っ越し作業のかたわら、部屋から出たりしたのだろう。被害者はチーム・メリエスのライバル企業の人物か!?

予想(2)
犯人は近国勤。

森江と名乗った人物が花村カオルではないとすると、送信フォームに選択肢がありません。
ちなみに、近国勤は「ちかくにつとめる=近くに勤める」、加江田真世は「かえだまよ=替え玉よ」とも読めます。

さて、解決編はどうなることか。

NHK「探偵Xからの挑戦状!」

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