「石田黙のある部屋」を推理する

NHKで放送中の「探偵Xからの挑戦状!」。折原一さんの「石田黙のある部屋」について。

現在、第三章まで話が進んでいます。
やはり脅迫状の「黙」は「黒犬」でしょう。「黒犬に気をつけろ」ということでしょう。
それから、ダイイングメッセージの「太」は、「犬」と書こうとしていたかもしれません。点も書こうとしているところ息絶えたのでしょう。字の横棒の右端が上にはねているように見えますが、点を書いているようにも見えます。全体的に文字が震えていますが、「太」の点は直線的です。別の者、おそらく犯人が、あとから書き加えたようにも見えます。

犬がキーワードのようですので、犯人は犬を使ったものと考えられます。飼い犬の「シロ」が昼間から行方不明になっています。犯行の行われた夜中も、「シロ」の鳴き声が聞こえています。「シロ」は柴犬の雑種ということですが、名前からして、白っぽい色と考えられます。犯人はこの「シロ」を連れ出し、体を黒く塗って放したのではないでしょうか。「シロ」は被害者の星野竜三になついていたので、うれしくてとびかかりますが、黒犬に姿を変えていたので気づきません。脅迫状の内容と同じ状況になって、竜三も驚いたことでしょう。これが原因で心臓発作を起こして死亡したのかもしれません。

犬を使ったとしても、犬はどこから部屋に入り、どうやって出て行ったのでしょう。ダイイングメッセージの不自然な書き足しもあるので、犬以外にも犯人は侵入しているはずです。しかし、それはまだ分かりません。

ダイイングメッセージの謎はほかにもあり、星野広彦と大村英太郎が別荘の外から室内の竜三を見たとき、ペンを握った右手の位置と、字が書かれた鏡の位置がずれています。ダイイングメッセージそのものが偽装された疑いもあります。すなわち、竜三は何も書いていないということです。そして、なぜ「鏡」に書いたのか。「ひっくり返せ」というメッセージなのかもしれません。「鏡」といえば、石田黙の2つ目の作品。時計が描かれていますが、文字版を見ると鏡像になっています。事件と関連があるのでしょうか。それとも、ただの偶然でしょうか。

脅迫状の差出人が「R・I」ということで、竜三に恨みを持つ板倉亮太が怪しまれていますが、弁護士の大村も怪しいです。妙に現場を仕切っています。ダイイングメッセージは「大村」の「大」で、犯人がこれに気づいて「太」にしたということも考えられます。「太」なら、「板倉亮太」の「太」ともとれますが、「大村英太郎」の「太」もあります。どうなのでしょう?

犯行時刻もまだ特定できません。午後11時50分に竜三が窓のロックをする記述がありますが、これが正しいとすると、犯行は11時50分以降となります。リビングルームにいた4人が竜三の部屋から怒鳴り声を聞いたのが12時ころです。これが竜三の生の声ではないかもしれません。竜三の部屋にはオーディオセットがあるので、あらかじめ録音しておいたものをタイマー機能を使って再生させたものかもしれません。そうなると犯行時刻は12時よりも前になります。

今回の折原一さんの作品は、この番組の最後の回に放送する予定だったそうです。しかし、山口雅也さんの作品をアニメ化するため制作日数がかかるということで、第七回と第八回の作品を入れ替えたそうです。つまり、今回の作品は実質、最終回にふさわしい作品ということです。すなわち、これまでの作品のトリックを思い出せば解けるというようなストーリーになるのではないでしょうか。ダイイングメッセージがあったり、現場の画像があったり、叙述的な表現があったり。「DMがいっぱい」では、犯人がダイイングメッセージを偽装しました。「猫が消えた」では、ケータイのアラームで猫の鳴き声を偽装しました。今回も、きっとそういうことだと思います。

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