「靴の中の死体」第六章

NHKで放送中の「探偵Xからの挑戦状!」。山口雅也さん作「靴の中の死体」について。

問題編がすべて公開されました。第六章は、少し長めの3ページでした。
ジョージがいすに座ったままの状態で死んでいるのが確認されました。その様子は画像でもアップされています。一見、眠っているように見える、というのが重要なので、意図的に掲載したのでしょう。ジョージの死因は睡眠薬中毒ということが確認されます。そのほかにも、雪が降った時間帯、シューメイカー夫人とジョージの死亡推定時刻も判明します。そこで、シューメイカー夫人が殺害されたとき、すでにジョージが死亡していたことが分かり、ジョージを犯人とする説が崩れます。事件は、密室殺人という構図になりますが、キッドは靴が謎を解く鍵と言いだし、調べてきたいことがあると言い残して部屋を出るところで終わっています。
原作とは何も変わらず、そのままですね。

送信フォームで投票できる犯人は次の通りです。
キッド・ピストルズ
ピンク・B(ベラドンナ)
ブル博士
アーサー・シューメーカー
ロナルド・シューメーカー
ジェフリー・シューメーカー
ジョージ・シューメーカー
ステラ・パウエル
今回は、登場人物すべてではなく、名前のある主要人物のみが選択肢にあげられています。ここでは「シューメーカー」となっていますが、正しくは「シューメイカー」です。今回も選択肢は一つしか選べません。
キッド、ピンク、ブル博士は推理する側ですので、犯人ではありません。ジョージは犯行時にはすでに死亡しているので犯人ではありません。死亡推定時刻を偽装して殺害して自殺したという推理ができなくはありませんが。アーサー、ロナルド、ジェフリーは、靴の館へは行っていないので犯人ではありません。ジェフリーが軽業師という職業であるのは、事件とはなんの関係もありません。結局、秘書のパウエルが犯人なんですけどね。

雪が降る前に、ジョージ、パウエル、シューメイカー夫人は靴の館に入っています。ジョージは午前1時ころに睡眠薬を飲んで死亡。その後、パウエルがシューメイカー夫人を殺害。自殺に見せかけるために吊るします。しかし、外へ出ようとしたときには雪が降り積もっていて足跡を残さなければならない状況に追い込まれます。困っているときに、隣の部屋にジョージがいることを発見し、彼に罪を着せようとします。マザーグースの童謡のように、死体の服を脱がせ鞭打ち、夫人の靴を履いて後ろ向きに歩いて外へ出ます。そして翌朝、ブル博士たちといっしょに靴の館へ出向いたとき、隠し持っていた夫人の靴を現場にそっと戻したのです。
キッドは、パウエルの部屋へ行き、ピンクがまき散らした偽雪の中に、夫人の靴の形と一致する偽雪のない部分を床に見つけ、これが決定的な証拠となります。
ミス・パウエルが宝石を盗んだため、夫人と話をつけるために靴の館へ出向き、口論となって殺してしまったというのが動機のようです。ジョージが死んだのは自殺か事故かは分かりません。

というわけで、原作が出版されている以上、完全正解者は大勢いると思います。最終回なので、サービス問題といったところでしょうか。
原作を読まずに推理する場合、ジョージの死が話をややこしくしています。ジョージを抜きにして考えると、すっきりするかもしれません。夫人の靴を脱がせて自分で履いて脱出し、翌朝戻したと。ただし、何の工作もしないと、宝石泥棒の犯人が殺害したとなり、パウエル自身に捜査が及ぶ恐れがあるので、ジョージに罪を着せるために、遺体を吊るして鞭を打ったわけです。ジョージは眠っているようにしか見えなかったので、パウエルは死んでいるとは思わなかったようです。もし死んでいるのが分かっていれば、いつ死んだのか分からないため、罪を着せることができなかったはずです。

この記事へのトラックバック