「記憶のアリバイ」第六章について

NHK「探偵Xからの挑戦状!」の「記憶のアリバイ」(我孫子武丸さん作)第六章について。

問題編がすべて掲載され、推理投票が既に始まっている。今回の送信フォームの選択肢は5つ。立花、寺山、白川、金村の容疑者4人と「その他」。「その他」の場合は名前を記入する形式となっている。西森刑事と推理する場合は、「その他」に記入しなければならない。

第四章の段階で、犯人は「西森刑事」と推理したが、そうではない可能性もでてきた。結局、西森刑事と被害者の坂崎との接点はなかったので、ほかの可能性も考えねばならない。
第六章の最後で、西森刑事が腕利きの修整師のトリックに気付く。おそらく、このトリックとは、記憶の上書きを2回行うことではないだろうか。
記憶探査は通常、最大10時間しか行えない。そのことは分かっているので、1回目に10時間以上の記憶を上書きする。そして2回目に、それより短い時間の記憶を上書きする。犯行時刻を基準にして、その前後5時間以上の記憶を書きかえれば、記憶探査で記憶のつなぎ目を検出できない。さらに2回目の上書きでわざとつなぎ目を残す。理想は、1回目と2回目のどちらも終了時刻はぴったり合わせておくこと。メモリーパッチをはずした後の記憶は消せないので、1回目と2回目の終了時刻を合わせておけば、2回上書きしたことは発見されにくくなる。
それでは、犯人は誰なのか。白川は犯行時間を含む0時30分から1時00分まではタイ風立ち飲み屋にいたという証言があるから犯人ではないだろう。飲み屋の主人が嘘をついていたり、記憶をかきかえているという可能性も完全には否定できない。可能性としては立花が最も怪しいが、2回記憶を上書きすれば、誰でも犯人の可能性はある。
誰でも犯人の可能性があるということは、全員が共犯ということにもなるし、推理自体が間違っているともいえる。

というわけで、問題編の放送を見て、もう一度推理したいと思う。


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NHK「探偵Xからの挑戦状!」



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