「殺人トーナメント」第六章について

NHK「探偵Xからの挑戦状!」の「殺人トーナメント」(井上夢人さん作)第六章について。

2009年11月3日(火・祝)の正午にケータイサイトが更新され、問題編の最後となる第六章が公開された。すでに推理投票の受付も始まっている。今回は、殺人トーナメントの優勝者は誰かを選択する形式となっている。断片的な情報をつなぎあわせると、自ずと答えが見えてくる。正解は、新海亜希。はじめに推理した通りの結果だった。だが、完全正解を目指すには、事件の全貌を読み解かねばならない。

同じラウンドで、柴田勇と神奈川校代表が、それぞれ女に敗れている。8人のトーナメントなので、このラウンドは1回戦か準決勝のいずれかだが、準決勝だとすると決勝戦が女同士の戦いになってしまうので、女同士の対戦はなかったとする情報と矛盾してしまう。よって、これは1回戦のこととなる。
女は3人いるが、このうちの2人は準決勝に勝ち進んだこととなる。準決勝進出者は全部で4人。女同士の戦いはないことから、残る2名の準決勝進出者は男となる。さらに、女のなかで新海亜希が一番勝ち進んだという情報を成り立たせるためには、新海は決勝戦まで進まねばならない。準決勝に勝ち進んだ2人の女のうち1人が新海で、決勝にも勝ち進んだということだ。
新海亜希が決勝戦まで勝ち進んだことは明らかとなった。決勝戦の対戦相手は男。あとは、チャンピオンが女と分かれば、新海が正解ということになる。これは、先輩・後輩の関係から解く。
まず、1回戦で埼玉校代表と対戦した男をXとする。先輩→後輩の順に並べると、山崎哲郎(男)→X(男)→千葉校代表(男)となる。この関連をAとする。同様に、村越光昭(男)→門脇敦子(女)→愛知校代表(女)の関係をBとし、服部秀治(男)→チャンピオン→大阪校代表(男)の関係をCとする。トーナメント出場者は、3期生から6期生、各年代2名ずつで、そのうちある年代は女のみである。チャンピオンは中間の4期生か5期生であるが、これが女しかいない年代と説明できれば、新海がチャンピオンというわけだ。
ここで、門脇敦子と愛知校代表の女が同期ではないことに注目する。門脇の同期が女なのか、愛知校代表の同期が女なのかのいずれかである。しかも、門脇には先輩と後輩がいるので、4期生か5期生のいずれかである。
まず、門脇が4期生、かつ、門脇の同期が女と仮定する。すると、関係Bから村越は3期生となる。関係Aを成り立たせるためには、山崎も3期生もなる。この時点で3期生と4期生が埋まってしまい、関係Cの服部が該当する年代がなくなってしまう。よって、この仮定は成立しないので違うことが分かる。
次に、門脇が5期生、かつ、門脇の同期が女と仮定する。すると、関係Bより愛知校代表の女は6期生となる。6期生のもうひとりは男である。ところが、関係Aと関係Cの両方を成り立たせるためには、6期生に千葉校代表の男と大阪代表の男がいなければならない。よって、この仮定も成立しない。
すなわち、門脇の同期は男であり、その後輩の愛知校代表の女の同期が女というわけである。女2人が同期というのは、5期生か6期生のいずれかということになる。
仮に6期生が女同士だとする。すると、関係Aの山崎が3期生で、関係Cの服部が3期生となる。また、関係Aの千葉校代表は5期生で、関係Cの大阪校代表も5期生となる。これで3期生と5期生と6期生が決まってしまったが、関係Bの村越と門脇が入る余地がなくなってしまう。よって、この仮定も成り立たない。結局、5期生が女同士なのだ。
5期生が女同士ということは、関係Aより、山崎が3期生、Xが4期生、千葉校代表が6期生となる。関係Bより、村越が3期生、門脇が4期生となる。この時点で、3期生は山崎と村越ということが確定する。
関係Cより、服部は4期生以上でなければならないが、すでに4期生以上は山崎・村越・門脇が確定している。ここで、4期生の男Xは服部と特定できる。服部が4期生ということは、チャンピオンは5期生となる。5期生は女しかいない。女でチャンピオンといえば、新海亜希しか該当しない。
以上の関係をまとめると、3期生は山崎哲郎と村越光昭、4期生は門脇敦子と服部秀治、5期生は飯塚真理とチャンピオンの新海亜希、6期生は柴田勇と芳賀弘ということになる。

事件の全貌を解明するには、佐分利光一が報告している相手が深倉澄子本人ではなく、変装した新海亜希であることを見抜き、深倉を殺害する前なのか、後なのかを説明できればよいのではなかろうか。


《関連記事》
「殺人トーナメント」第四章について
「殺人トーナメント」第五章について


NHK「探偵Xからの挑戦状!」

この記事へのトラックバック

  • 「殺人トーナメント」解決編

    Excerpt: 2009年11月11日(水)24時10分~24時40分放送「探偵Xからの挑戦状!」(NHK総合)。井上夢人さん作の「殺人トーナメント」の解決編について。 Weblog: 岡たかおの「岡目八目」 racked: 2009-11-12 22:50