「記憶のアリバイ」第四章について

NHK総合テレビで毎週水曜24時10分~24時40分放送の「探偵Xからの挑戦状!」。携帯サイトでは「記憶のアリバイ」(我孫子武丸さん作)の問題編が更新されている。
2009年11月15日(日)現在、第四章まで公開されているが、この時点で、犯人と思われる人物と今後の展開を推理してみる。

真犯人は「西森刑事」と推理する。犯人を割り出すはずの刑事が実は犯人という、これまでの「探偵Xからの挑戦状!」にはないパターンと予想する。
今回の作品は、2030年の未来が舞台。人間の記憶の映像化が可能になり、記憶を書きかえることも可能となっている設定だ。殺人事件の4人の容疑者が、犯行時の記憶を書きかえていたことが判明したところで第四章は終わっている。
記憶を書きかえる理由はさまざまだが、犯人だけが書きかえるとは思えない。犯行の目撃者や犯人の身代わりとする人物に対しても行うのではないだろうか。4人がそろって犯行時の記憶が書きかえられたというのは、決して本人たちの意志だけとは思えない。犯人が自分の記憶を書きかえるとともに、容疑者4人の記憶も書きかえ、事件の真相が明るみにならないようにしたのだと思う。
ここで、第一章を思い出してほしい。的場宙という容疑者が取り調べられている。4人の容疑者の名前とは別の人物である。つまり、別の事件の容疑者ということである。この第一章だけ、第二章以降とは全く別の話になっている。第一章を通して登場しているのは「わたし」だけである。吉村は途中から取調室に入ってくるし、容疑者と弁護士は五分弱の間扉を隔てる。これは「わたし」、すなわち西森刑事の“記憶”である。そして、この“記憶”は、犯行時の“記憶”に上書きされた“記憶”と考える。

おそらく、第五章と第六章で、4人の容疑者のうち誰が犯人なのか特定できない内容で終わると思う。西森刑事と被害者の接点はいまのところないが、ちょっとでも出てきたら、それが西森刑事が犯人と確信できる証拠になると思う。
いままでの作品の犯人予想の送信フォームのなかには、ありえないけれど刑事の名前も必ず選択肢に含まれていた。これは、今回の作品のためにあったようなものだと思う。


NHK「探偵Xからの挑戦状!」

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  • 「記憶のアリバイ」第六章について

    Excerpt: NHK「探偵Xからの挑戦状!」の「記憶のアリバイ」(我孫子武丸さん作)第六章について。 Weblog: 岡たかおの「岡目八目」 racked: 2009-11-18 22:11